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2019/12/25

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『子どもの口腔機能を守って生涯の健康につなげる〜歯科医院で行える食・生活・機能へのアプローチ〜』という講演会に出席させて頂きました

先日、『子どもの口腔機能を守って生涯の健康につなげる〜歯科医院で行える食・生活・機能へのアプローチ〜』という講演会に出席させて頂きました。

生まれたての赤ちゃんの無歯期からの成長や味覚が、生涯にわたる口腔機能や口腔環境に影響を与える事など、非常に興味深い内容でとても勉強になりました。

口腔崩壊などの言葉を耳にされた事はおありですか?

むしばや初期むしばがかなり多く、歯を失っておられる方、生え立ての永久歯や残っている乳歯がほぼ全部むしばの方、乳歯がほとんど溶けて無い方など・・・様々な口腔内の方がおられますよね。

また、現代の子供たちには、口腔機能発達不全症(うまく食べられない、飲み込めない)が増えており、口呼吸や口ポカンなどの問題があります。

私達は治療をしますが、どうしてこうなってしまったのか、どうしたらここまでいかなくて済んだのか悩みます。

この講演会で学んだ結論から申し上げると、乳幼児期へのアプローチがとても重要だと言う事です!!

お母さんの母乳を直接飲む時のお口の動きは、哺乳瓶で代わりに発達させる事は出来ません。

咀嚼筋がうまく使われず、のどごしの飲み方になってしまうからです。

スプーン→コップ→ストローマグの順で使えるように進めないと、嚥下などの成長がうまくいきません。

手づかみ食べは汚いからとさせない方もおられますが、それでは上口唇が鍛えられたり、前歯で噛み切れるようになりません。

奥歯が生えると、奥歯でかみつぶしの感覚を覚える時期ですが、小さく切った食物を与えたり、急がせたりすると、前歯しか使わなくなってしまいます。

また、皆で食卓を囲み、食事をする事で、だらだらおやつなどをやめた正しい食習慣が身につきます。

幼児期(0〜5歳)は健康的な食事パターンと味の好みを確立するための重要な期間となりますが、幼児の味覚は発展途上で、美味しく感じられるのは、甘味や塩味が中心です。

どうしても甘いものを欲しがるからと、子供の要求のままに甘いものをばかり与えていると、幅広い味覚の発達は損なわれてしまいます。

野菜嫌いなお子さんも多いと思いますが、生後4か月から6か月にかけての離乳時に野菜など馴染みやすい時期となるので、その頃にチャレンジしておくのも良いかもしれません。

食べないお子さんは、お腹を空かせた経験がないからかもしれません。

今は飽食の時代ですので、おやつでお腹いっぱいになるのではなく、一度お腹を空かせてあげるのもいいですね。

6歳までに味覚形成を促し、ブラッシングの基礎を身につけ口腔機能を育てるのが基本となります。

ここに挙げた内容はほんの一例です。

乳幼児期・幼児期の間に気を付けて欲しい事柄は山ほどあるんです。

しかし、なかなかお忙しかったり、ここまで完璧に子育てするのは本当に難しい事ですよね。

確かに6歳を過ぎると修正は難しくなりますが、おいくつになっても味覚も口腔機能も改善できます!!

もう無理だとお口の健康を諦めないで下さい!!

その為に、歯科で食育も重要視されています!

口腔機能においては、MFTと呼ばれる口腔筋機能療法があります!

舌の位置を正しくした嚥下方法を練習するだけで、歯並びも変わります。

食育やMFTを用いて、お子様からご高齢の方に至るまで生涯の健康に繋げるお手伝いをさせて頂きたいと思っておりますので、是非お気軽にご相談下さいね。
この記事の監修者
院長亀井孝一朗
院長 亀井 孝一朗
資格
名張市の歯医者名張かめい歯科・矯正歯科
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