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2024/11/29
- 歯科コラム,虫歯治療・歯周病,インプラント,入れ歯・義歯,予防歯科
むし歯を放置した場合のリスクと対処方法
虫歯は身近な疾患のため軽視されがちですが、さまざまなリスクを招く原因になるため、注意が必要です。虫歯を治療せずに放置すると、以下のようなリスクが伴います。
① 食欲がなくなる
虫歯を放置し、症状が悪化すると痛みが増すことがあります。これにより食欲がなくなる可能性があるでしょう。冷たいものや熱いものを口にするとしみたり、歯ごたえのある食べ物を口にすると強い痛みを感じたりすることがあるため、食欲がなくなる可能性があるのです。
また、十分に食事が摂れない生活が続くと、身体に栄養が行き渡らなくなるため、免疫力が低下して感染症などのほかの病気にかかるリスクも高まります。
② 歯を失う可能性がある
虫歯を放置すると、最悪の場合には歯を失う可能性があります。歯の内部にまで虫歯が進行すると、歯が崩れたり折れたりして、歯を残せなくなる可能性があるのです。
③ 副鼻腔炎になる
虫歯を放置することで症状が悪化すると、歯の根っこの先にまで菌が侵入し、副鼻腔炎を引き起こす可能性があります。副鼻腔炎は鼻や顔周りの骨にある副鼻腔に炎症が起こり、頭痛や鼻づまり、味覚障害などの症状が現れる病気です。
④ 顎に悪影響を及ぼす
虫歯を放置し続けると歯だけではなく、顎にも悪影響を及ぼす可能性があります。虫歯菌が顎の骨に入り込み、炎症を起こすと、顎骨骨髄炎を患う可能性があるのです。
顎骨骨髄炎になると痛みや腫れだけでなく、倦怠感や発熱、顔の腫れ、口臭などが症状として現れる可能性があり、治療期間も長期にわたるでしょう。
⑤ 脳梗塞や心筋梗塞になる可能性がある
虫歯を放置すると、脳梗塞や心筋梗塞などの全身の病気を引き起こす可能性が高まります。虫歯を長期間放っておくと、虫歯菌が血液中に侵入し、脳や心臓に虫歯菌が回ることで脳梗塞や心筋梗塞などの病気を引き起こすことがあります。
⑥ 口臭が強くなる
初期や中度の虫歯は歯の黒さや痛みが目立ちますが、さらに進行すると神経や血管のある場所へ進行し、そこで免疫系が戦うため膿が出るようになります。
膿は菌と戦った白血球の死骸ですが、虫歯菌が放った毒素も含まれているため、口の中に広がると強い口臭になります。膿自体も体にとっては害があるため、早めに取り除き口の中を清潔にするようにしましょう。
これらのリスクに関して、症状が出た場合には内科や口腔外科で治療しなければならない場合もありますし、一番はこれからむし歯にならないよう正しい歯磨き習慣や食生活を身につけ、定期的に歯科検診を受けることが大切といえるでしょう。
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