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2024/11/08

    歯科コラム,虫歯治療・歯周病,予防歯科

歯がボロボロになる原因とその予防方法

歯がボロボロになる原因には、主に虫歯と歯周病があります。

虫歯は、歯のエナメル質を溶かすミュータンス菌などの細菌によって引き起こされます。細菌は食べ物の糖分を利用して酸を生成し、その酸が歯を溶かします。

初期段階では歯の表面しか影響を受けませんが、放置すると虫歯は歯の内部へ進行し、痛みや感染を引き起こします。最終的には歯の神経が死んでしまい、歯はボロボロになります。

 

歯周病は、歯垢の中に潜む細菌が原因で発症します。これらの細菌は毒素を放出し、歯茎の炎症を引き起こします。

初期段階では歯肉炎として現れ、歯磨き時の出血などが見られます。進行すると、歯を支える組織や顎の骨が破壊され、歯がグラつき、最終的には抜け落ちることになります。

 

歯ぎしり、外傷なども原因として挙げられます。歯ぎしりは、睡眠中や無意識のうちに歯を強く噛みしめたり、きしらせたりする癖のことです。多くの場合、本人は自覚がないまま、夜中に歯ぎしりをしています。

歯ぎしりをすると、歯に大きな力がかかります。この力が長期間継続すると、歯の表面が削れたり、欠けたり、ひび割れたりすることがあります。

また、歯を支える骨や歯ぐきにも負担がかかるため、歯周病が進行しやすくなります。

 事故やスポーツ中のけがなどによる外傷で、歯がひどく割れたり、折れたりすることがあります。

 

 

では、次に予防方法を見ていきましょう。

 

   適切な歯磨き

歯予防の基本は毎日の磨きです。歯を磨いて虫歯の原因となるプラークをしっかり落としましょう。

とくに、食後の歯磨きは重要です。食事をするとミュータンス菌が糖分をエサにして酸を作り出し、口腔内が酸性に傾いて虫歯のリスクが高まります。食べたら磨くことを習慣にして、虫歯を予防しましょう。

また、就寝中は唾液の分泌量が減少するため、細菌が増殖して活発になります。就寝前の歯磨きで細菌を減らすことが虫歯予防に非常に重要です。就寝前はとくに丁寧な歯磨きを心がけ、虫歯を予防しましょう。

 

   正しい食生活習慣を身につける

・糖分の取り過ぎに注意する

虫歯を予防するためには、糖分を摂りすぎないようにすることが大切です。虫歯の原因であるミュータンス菌は糖分をエサにして歯を溶かす酸を作り出します。甘いものは量を決めて食べるとよいでしょう。

・間食を控える

だらだら食べたり食事の回数が多かったりすると、口の中で虫歯菌が酸を作り続けている状態になります。間食はできるだけ控え、摂る場合は時間を決めて楽しみましょう。

・よく噛んで食べる

よく噛むことで唾液の分泌が促され、虫歯の原因菌が繁殖しにくくなります。

唾液には口腔内を清潔に保ち、お口の健康を維持する働きがあります。

唾液の分泌が少ないとプラークが歯に付着したままの状態になり、細菌が増殖を続けることになります。噛みごたえのある適度に硬い食べものを取り入れると、唾液の分泌を促すことができます。食事の内容を工夫し、よく噛んで食べることを意識しましょう。

 

   喫煙、飲酒を控える

お酒には糖分が多く含まれているため、だらだらと食べながら長時間飲酒をすると口腔内が酸性に傾き、虫歯のリスクが高まります。

また、アルコールを摂取すると口腔内を清潔に保つ作用のある唾液の分泌量が減少します。虫歯予防のためには、長期間の飲酒は控えましょう。

喫煙習慣のある人は、喫煙を控えることで虫歯のリスクを抑えることが可能です。タバコに含まれるニコチンには、唾液の分泌量を減少させる作用があります。タバコを吸うと口腔内が乾燥して細菌が繁殖しやすい状態になり、虫歯のリスクが高まるのです。

タバコの煙を吸い込む受動喫煙でも、虫歯のリスクが高まることがわかっています。小さい子どものいるご家庭では、副流煙による子どもの虫歯に注意が必要です。

タバコは全身の健康にも悪影響を及ぼすため、禁煙するのが望ましいでしょう。

 

 

   歯科医院での定期的な歯科検診

虫歯予防には歯科医院での定期検診が欠かせません。

セルフケアで口腔内の汚れを取りきることは困難です。少しずつ蓄積したプラークが細菌の温床となり、口腔内のトラブルの原因になるのです。

定期的に歯のクリーニングを受ければ、虫歯になりにくい口腔環境を維持できるでしょう。万が一虫歯になっていても、定期的に歯のチェックを受けていれば早期発見が可能です。

虫歯は初期の段階では自覚症状がほとんどなく、痛みが出る頃には進行している可能性が高いです。放っておくと手遅れになり、抜歯が必要な状態になることもあります。

初期の段階で虫歯を発見して治療を開始できれば、簡単な処置で治療を終えることができます。大切な歯を守るために、定期的に歯科医院を受診しましょう。

 

⑤疲れやストレスをためない

疲れやストレスは唾液の分泌が減少する要因になります。睡眠・休息をしっかりとって疲れやストレスをためない健康的な生活を心がけることで、虫歯を予防できます。

ストレスは歯ぎしりのリスク要因でもあります。

 

⑥栄養バランスのよい食事を摂る

歯を丈夫にするためには、栄養バランスのよい食事を摂ることが重要です。栄養が不足すると歯質が弱くなり、虫歯になるリスクが高まります。

歯の再石灰化を助けるリンやカルシウム、歯の基礎をつくる良質なタンパク質、エナメル質や象牙質の土台をつくるビタミンAやビタミンCなどの栄養素をバランスよくとりましょう。

この記事の監修者
院長亀井孝一朗
院長 亀井 孝一朗
資格
名張市の歯医者名張かめい歯科・矯正歯科
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診療時間 月曜日・火曜日・金曜日 8:30〜17:30 水曜日 10:00〜19:00
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