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2018/12/10
- 歯科コラム,日常のひとこと,予防歯科,その他
かめい歯科クリニックで働く歯科衛生士のひとり言〜オーラルフレイル〜
第十回のテーマは「オーラルフレイル」についてです。
フレイルとは加齢による心身の脆弱な状態です。
超高齢化社会の今、2017年の平均寿命は男女とも最高を更新しましたね。
女性は87.26歳、男性は81.09歳
2016年の三重県の結果を見ると
名張市 女性は87.6歳、男性は80.6歳
伊賀市 女性は87.1歳、男性は81.0歳
当院にお越し頂く患者さんもみなさんお元気で
仕事、畑仕事、介護、お孫さんの世話など、みなさん忙しい日々を送りながら
自分の身体の変化を感じて来院されています。
「腰や膝が痛いのよ」「病院通いばっかりよ」「色んな事がめんどくさいなってついつい・・・」なんて言葉がポロリと出る程、年齢を重ねれば心身の変化を自分自身で感じるものですよね。
私も30代で肩が上がりにくくなったり、疲れが隠せなくなってきたお肌の変化や白髪が増えるのをこれが加齢なのかと感じています。
フレイルは健常と要介護状態の中間で
①食べ物の量や食べ物の種類を控えることがあった
②食事時間が長くなった
③歯や入れ歯の調子が悪くないのに噛むのが困難になった
④思い通りにしゃべることが困難だ
⑤最近体重が減った
⑥缶やペットボトルの蓋が開けにくい
⑦歩くのが遅くなった
上記の項目にひとつでも当てはまる方は口腔機能低下症(オーラルフレイル)かもしれません。
介護リスクを高める危険な口腔の衰えの兆候として
1. 現在歯数が20歯未満
2. 舌の運動の巧緻性性低下
3. 咀嚼能力の低下
4. 舌圧の低下
5. 「半年前と比べて硬いものが噛みにくくなったと思う」に該当
6. 「お茶や汁物でむせることがあると思う」に該当
介護認定のない高齢者、約2000人の口腔機能と口腔内状態を評価し、その経過を追って追跡した結果では、上記の6項目のうち3つ以上当てはまった16%の人を「オーラルフレイル」と定義し追跡した研究があります。
その結果、オーラルフレイルとされた人が
身体的フレイルになるリスクは2.4倍
サルコペニア(筋肉量が減少)になるリスクは2.1倍
要介護認定になるリスクは2.4倍
亡くなるリスクは2.1倍
食べる物に制限があっても、食べる楽しみを味わってもらえるよう
歯科医医で出来る治療と予防、指導をおこなってまいります。
名張市の歯医者名張かめい歯科・矯正歯科
住所 | 〒518-0465 三重県名張市赤目町丈六449-1 |
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診療時間 | 月曜日・火曜日・金曜日 8:30〜17:30 水曜日 10:00〜19:00 土曜 8:30〜16:30 |
休診日 | 木曜日・日曜日・祝日 |
最寄駅 | 赤目口駅 |
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