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2019/04/12

    歯科コラム,日常のひとこと,予防歯科

マイクロスコープで何が出来るのでしょうか?〜マイクロスコープの勉強会に参加してきました〜

こんにちは。歯科衛生士の田中です。

今回、歯石除去や定期検診を主に担当しております歯科衛生士二人で、マイクロスコープのセミナーに参加しました。

私は、衛生士用マイクロスコープの導入前に院長と1度セミナーに参加したのですが、再度参加する事で、普段練習しながら、また臨床で実際に使用しながら、難しく感じていた点を相談させて頂く機会となり、より有意義に学ぶ事が出来ました。

 

かめい歯科クリニックでは、ドクター歯科衛生士全員が3倍のルーペを使用して、精密な治療を心掛けております。また、マイクロスコープは2台導入しております。

では、3倍拡大のルーペとマイクロスコープでは何が違うのでしょうか?

どちらも拡大出来るという点では同じですが、マイクロスコープは、肉眼で見えないものを3倍から30倍程度まで拡大観察できるものです。

どのように臨床現場で用いられるのかは以前のブログを参考にご覧ください。


 

拡大倍率の違いはもちろんですが、何より最大の違いは、マイクロスコープは第三者に見せられるということです。

術者(ドクターや歯科衛生士)が見ている映像を患者様ご自身にも見て頂けるのです。

第一段階として、視覚からの情報で現状を心から理解してもらいます。

患者様にとって1度治した歯が虫歯になるというのは、ただ口頭で説明されても、容易に信じられるものではありません。

歯にひびが入っている、割れていることについても同じです。

自分の目で実際に見ないとなかなか信じられませんよね?

画像を通して患者様自身が納得し、実際に「むしば」である事や「むしばかもしれない」という不安をなくす事、未病の状態から病気に移行させない事こそ私達が患者様にお伝えしたい事柄です。

次に、心が動いた患者様に対し、患者様にとって良い方向に進む為の前向きな提案をさせて頂くのが第二段階です。

そして、第三段階が最も大切な患者様の決断です。

マイクロスコープで得られた画像から説明を受け、心の底から理解して頂けて良い治療や決断に繋がった時こそ、マイクロスコープでしかなせない業になってきます。

ですので、私達が見るだけでなく、患者様と情報を共有出来るようマイクロスコープを診療で用いていきたいと思います。

 

実際、私達歯科衛生士もマイクロスコープを勉強し始めたばかりです。

初めて、ご来院頂いた時の歯の状態の観察から少しずつ始めていますが、1つの倍率だけでなく倍率を変更できるので、気になる部分をより拡大してじっくり観察出来るようになり、正確さは上がったように感じます。

詰め物被せ物と歯との少しの段差や歯のひびなど、肉眼では見逃してしまいそうなものがしっかり見えるようになりました。

講師の先生がおっしゃっていた『見えなければ始まりません。見えないと治療も予防も出来ません』という言葉が、今では本当に理解できます。

見えていないなんて恐ろしい事です。

私が観察しただけで終わらず、患者様にも情報共有するため出来る限り写真を撮り、説明するよう努めております。

今後は、歯石除去や取り残しのチェックなどにもマイクロスコープを活用できるようスキルアップを目指しています。

患者様にとって有用な精度の高い治療を提供出来るよう、自己研鑽に努めてまいります。

マイクロスコープを用いた治療にご興味がございましたら、お気軽にスタッフにお声かけくださいね。
この記事の監修者
院長亀井孝一朗
院長 亀井 孝一朗
資格
名張市の歯医者名張かめい歯科・矯正歯科
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