義歯の取り扱いについて➃｜
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Q11、義歯の清掃には、」天然歯と同じ歯磨剤を使用しても良いですか？

A、×使用してはいけません。

基本的に、義歯には義歯用歯みがきを使用します。

一般的な歯磨剤と義歯用歯みがきの大きな違いは、義歯用歯みがきには研磨剤が入っていません。
もしも研磨剤の入った歯磨剤を使えば、研磨剤によって床用レジンに傷がつき、その傷にデンチャープラークが侵入増殖し、微生物の温床となります。


Q12、残っている歯と同じ歯ブラシで義歯もブラッシングしても良いですか？

A、 △できれば義歯用歯ブラシを使うことを勧めます。

歯ブラシは歯や歯周ポケット内の清掃、歯肉マッサージを目的として作られた物で、義歯を清掃するには、毛質が軟らかく、力が入れにくいため義歯清掃効率が劣りますので、ぜひ義歯専用のブラシで清掃をしましょう。

しかしノンメタルクラスプデンチャーや軟質リライン材ではブラシ傷をつくる可能性があるため、義歯ブラシだけでなく一般的な硬さの歯ブラシでさえ使うことができません。このような場合は毛質が軟らかい専用ブラシを用いることを勧めます。


Q13、義歯を装着するときは、義歯を噛んで押し込むようにしても良いですか？

A．×義歯やお口の中を痛めることがありますので止めましょう。

義歯の変形や破損、舌や粘膜の損傷や疼痛を与える可能性があります。噛んで装着すること以外にも、舌で持ち上げて外したりすることも止めましょう。義歯が収まるところまで入れた後、手指でゆっくりと押して装着します。外す時は金具に人差し指か親指の爪をひっかけ、義歯を少し浮かしてから手指で義歯を外します。


Q14、義歯は熱湯消毒や乾燥させて天日干しをした方が清潔に保てますか？

A、×熱湯消毒したり、乾燥をすると義歯の変形を引き起こしてしまうので絶対にやめましょう。
外した義歯の保管方法は、水中保管を基本とします。
就寝時の義歯保管方法としては、清潔の水か義歯洗浄剤溶液に義歯を浸漬させるのが適切です。